ふたりの人生で思うこと

子供のいない人生を選択し、その道を歩く過程で思うことを書いています。ある程度考えがまとまってからアップするので更新は相当遅いです。

プロフィールの文章を変えたことなど

数日前にプロフィールの文章を変えた↓

 

ある日“チームゼロ”と宣告され自然妊娠不可と知る。その後今の医療をもってしても夫婦二人の実子が望めないと確定。結果、子供のいない人生を選択。産まない人生を歩きながら思ったことを好き勝手に書いています。


今に至った状況を書いてみた。
また変えるかもしれないけれど、今はこんな感じ。

 

チームゼロって、私たちの状況を一言でサクッと言い表せるし、文章を打つことへのハードルもさがって、使いやすい言葉だったりもする。

 

夫のせいしがゼロで、ということをいちいち説明すると私自身もいまだに心が重くなったりするわけで。だからといってこの状況を説明しなければ”なぜ自分がこう思うようになったのか”という過程がスポッと抜けてしまうので書く文章に説得力もなくなるし。そんなこんなの思いがあるからこそ、チームゼロって言葉が自分の中で非常に使いやすくて助かっている。

 

夫婦共に子どもを望んでいた、という背景があるからこその”チーム”なのである。うちの夫がたまたま結婚せず(子供を望む状況になく)過ごしていたのであれば、本人も知らずに済んだことなのだ。


というのも、うちは原因不明だから。何の既往もなかったし、タイミングもとれてたし、本人はいたってピンピンしてる(よくおたふく風邪とか高熱とかと関連付けられたりもするが、うちの場合はまったく関係なかった)。

そうだからこそ、この事実を知ってしまった時は夫婦ともに青天の霹靂だった(とはいってもタイミングとっても妊娠しないことが続いていたから、これゼロだったら意味ないじゃん、とは頭をよぎることはあったけど)。

 

うちの場合は、ゼロであるからと言って身体に何かしらの自覚症状があるわけではない(まぁ、厳密に言えば、精巣腫瘍とかのリスク因子になってる部分はあるかもだけど、とりあえずそれは置いておく。また精神的なものはどれほどのものかに関しては夫婦といえども私にははかりしれない)。

だから夫だって30年以上その事実を知ることもなく楽しく生きていたわけだ(まぁ今も楽しく生きてる人だけど)。

でも、子供を望んだ場合となるとそうもいかない。未来に夢描いた2人のライフプランが一気に揺らぐ。突然、自然妊娠不可を突きつけられるわけだから相当の衝撃にはなる。

 

 

すべての結果が出て数年たっている今は、”この人と結婚して良かった”という思いと、”この人との子供に会いたい”という両方の思いを抱えながら生きている。結婚生活をこれからも続けるということは、この両方の思いを抱えながら死ぬまで生き続けることになるわけで、時折心が引き裂かれるように苦しくなったりもする。

 

そりゃ状況が違ってたら、”この人と結婚して良かった”という思いと、”この人との子供に会いたい”という思いを両方抱えていたって何ら問題はない。夫婦で、早く子供欲しいねーって言い合ってればいいわけだから。

 

でもうちは違う。それはチームゼロだから。

 

”この人との子供に会いたい”と思ったまさにその人との間だけ子供が望めない。要するに、別に好きでもない人とだったら私は子供を産めたかもしれないわけで、こんな残酷な世界ってある?って叫びたくなる。

 

ある視点から見れば、”それでも一緒に生きていきたいと思う人と結婚したんだから幸せじゃない?”、という感じなのかもしれないが、現実はそんな美談で終わる話じゃない。淡々と日常が続き、ときどき交通事故にあったかのごとく、子供を産むことを推奨されるような言葉を頂戴したりもする。

 

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再現CGで作ってみた。中央にいるのが私だ。

実際にあった出来事であるが、私にいったいどうしろと?って思う。そしてそうできない理由も説明できないから途方に暮れる。産む側の性だから早く産んだ方が!って私に推奨したくもなるのだろうが、どうにもならないんだよ。

 

だからこそカチンとくるし、自分の中で折り合いがつかない。相手が悪意を持ってそういうことを言ってくるわけでもないとわかっているからこそ、振り上げたこぶしをどう引っ込めていいのかもわからない。

 

まぁ、それに関してはできる限り交通事故にあわないようにやり過ごすしかないんだよね。危ないのは帰省の時期。お正月、GW、お盆あたりね。その時期を1ヶ月きってくると私自身ナーバスになってくる(まさにただいま絶賛ナーバス中)。

その瞬間にスパッと解決できるような問題じゃないから悩みはまったく尽きることはないが、まぁ、それでも今日も夫婦の暮らしは続けていられるのでとりあえずそれはそれで良しとするよ。

 

結局、本当は言いたいんだ。無邪気に産むことを推奨するタイプのやつらに、こういう場合だってあるんだよ!って言い返してやりたい。でもそれができないからこそ、書き続けるしかないんだと思う。