揺さぶられる言葉だった
数日前の磯野貴理子さんの離婚報道を知り、それをご本人が報告していた番組を見て、やっぱりダバダバ泣けてきた。
その言葉は、揺さぶられる。
私自身はもう結果が出てるけれど、産める産めないの綱渡りの時期を不安に駆られながらなんとか生き抜いた時期があったから余計に揺さぶられたのかもしれない。
ノンストップではriricoさんが涙されていたというネット記事を読んだ。スッキリを見たら、水卜ちゃんがコメントを求められたときに言葉を詰まらせてる(しぼりだすような)感じだったし。”離婚報道”と言えばそれまでなんだけど、理由として語られたその言葉というのは、報道する人、それを聞く人、それぞれの何かしらの思いを揺さぶるワードでもあったのだろうなぁと思う。
もう私なんかは、泣いた後に反射的にまたいつものことを考えた。
いやいや、そう言うならあなたは検査したんでしょうね?これでチームゼロだったらどうすんの?ってね。
思っちゃうんだから仕方ない。。。
泣いた後にはなんだか怒りの感情がグワーッと出てきて、なかなかすぐには文章化ができなくて。
そう思っていたら、たまたまカンニング竹山さんのアエラの記事を読んで、頷きまくった。
基本的に、夫婦のことは他人が口を出すものではないと思っています。自分の人生とか考えと違うことがあっても、それは別の人の人生であり、あの夫婦が結論を出したことに、外野がやんや言えることじゃないんです。
はい。まったくその通りだと思う。
子どもがほしいと思うのは、男の人も女の人も自然なこと。でも、できなかったりする人生もあるわけです。そうなったときに、それを受けいられるか、自分の人生に覚悟を決められるかですよね。
はい。覚悟を決められるか、だ。うちの場合は、私も旦那氏も、このような理由でこんなにも早く覚悟を決めなきゃならない立場に立たされるとは思わなかった。でも、時に、そういう場合もあるのだ。
人の子どもを預かったりしたときは、楽しいな、子どもがいたらと思うことはあります。でも、それは僕の人生じゃないですから。夫婦2人で良い時間を過ごすことが僕の幸せ、という結論なんです。
すばらしいと思う!
貴理子さん家の問題は、貴理子さん家の問題。だけど、何かできることがあるとしたら、「同じ問題が起きたときにあんたどうする?」ってカップルで話し合ってみるということですかね。そこで出てくることが、その家の解決方法になるんでしょうね。
例えば、20代30代で結婚し、何も気がかりな既往などがなければ、同じような状況になるとはなかなか考えにくいものだ。
どちらかと言えば”もし子どもができたら”という考えを軸にしてしまうだろう。もちろんそれはそれでいいのだけれども、同じように”そうではなかったら”という未来を突きつけられることもあるわけで、子供を望んでいる夫婦だったら確かに考えたくないことかもしれないが、段階的に考える瞬間も時に必要なのだと思う。というか、当事者からすれば折に触れて頭をよぎることなのかもしれない。
こういうときメディアで「そんなことは結婚したときに決めておかないと」って意見をよく聞きますけど、結婚するときだけじゃなくて、改めて覚悟をしなきゃいけないタイミングが夫婦にはあるってことなんですよ。
人の心はグラデーションするもので、いい時もあれば悪い時もある。それは、自分自身の努力でコントロールできる部分もあればできない領域のことだったりもする。
だから常にとは言わないけれど、夫婦で同じ方向を向けているのかな?とふと立ち止まって一呼吸おいて考える時も必要なんだろうなと思った。
そうして考えてきたことを積み重ねても、別々の道を選択する場合もあるだろうし、一緒の人生をと思う場合もあるだろうし、それはその夫婦の数だけ違いがあるのだから。
☆ ☆ ☆
私は、カンニング竹山さんのように、子供がいないことについて語れる人の声がもっといろんな人に届くといいなと思う。
なぜならば、産まない側を生きながら時に思うのは、どうやら”子供を産まない(子供がいない)=(子供について)何も考えていない”というように捉える層が残念ながら一定数いるとわかるからだ。
もちろんみんながみんなそう考えているわけではないのは百も承知だが、そうではない層は、子供がいないと老後が・・・とか、早く産んだ方がとか、直接目の前の人に言うからね。。。
たまに事故にあったかのごとくそういうタイプの人と遭遇してしまうから疲弊する。
私も竹山さんみたいにとっくに老後のこととか、相手に先立たれたらとか、グルグル考え尽してる。
子供がいる人生、いない人生を誰もが望んだとおりに選ぶことなんてできないんだよ。特にうちの場合は実子に関してはどうにもならないと結論が出てるわけだし、なおかつ私はその背景を直接言葉にして誰かに説明なんてしたくない。
だから、子供がいないことについて語れる人の言葉がもっと届くといいなと思う。
ちなみにこだまさんのインタビュー記事も公開されていた。
こちらもあわせてどうぞ。
『妊活たまごクラブ』のインタビュー後編が掲載されました。本を出したら同じような境遇の人たちから感想をいただくようになったこと、また「子どもを持たない」という選択の先にある未来について話しています。 https://t.co/LIuDyRP7AD
— こだま (@eshi_ko) May 22, 2019
「子をあきらめた」ではなく、「二人で生きることにした」と考えるだけで少し気持ちも変わるのかなと取材を受けながら思いました。こちらこそ貴重な経験をさせていただきました。ありがとうございます。
— こだま (@eshi_ko) May 22, 2019